g-kenknの日記

ボルネオ・peace・Memorial

時代と共に技術は低下?

 最近、私のプリンターが故障した。印字がかすれる。これでは書類として使えない。インクを交換した。クリーニングもした。が、駄目だ。車で20分の量販店に持ち込んだ。問い合わせに製造元は、この機種のサポートは2019年秋で終わっています。取り付く島がない。引き取るには1,100円要ると量販店。結構ですと家に持ち帰った。

事務機器は1980年代後半から急速に開発された。ワープロ時代は短く、パソコンがとって替り、カメラはデジカメになり、ケイタイはスマホに、事務機器ばかりでなく、家電全般が勢い良く進化した。デジカメ時代になってからも、外国暮らしだった私は帰国の度に新宿の三角ビルにカメラを持って行き修理してもらった。朝預けると大抵夕方には出来る。勿論有料だが心強い味方だった。故障したら「修理」がまず頭に浮かんだ。すぐさま直る迄の間どうしようかと考えたものだ。

その夜、仕事から戻った娘がやるというのでパソコンとプリンターをもってきた。かれこれ1時間。が、刷るとかすれる。別の方法を、あれをしたりこれをしたり。だが、印刷すると駄目。それでも娘は諦めない。最後に、これでダメなら24時間電源オフにして濃厚クリーニングを再度のメッセージ。24時間か!と思いつつ印刷したら、何と出来た! 思いがけない綺麗な文字! 修理などという発想が消え、故障したら買い替えが得策と決められたような現代、根気よく取り組んだ娘の技術の勝利だ。1,100円払って置いて来なくて良かった。消費して経済を回す大儀を打ち負かした気分だ。